【ウェザリンのものがたり】 お天気の王子さま ウェザリン
![ウェザリンが怒ることで窓の外の天気は徐々に悪くなり、雷がゴロゴロ鳴っている。](/app/sdgs/img/story/8/story1.jpg?1664433374)
ウェザリンは みらいたうんにすむ 王子さま。ウェザリンの きもちは お天気と つながっています。
うれしい時は たいようがキラキラとかがやき かなしい時には 雨が しとしと。おこった時には ゴロゴロドーンとかみなりがおちてくるのです。
そんなウェザリンには ちょっぴりわがままな いちめんが。
ある日の夜ごはんの時間に、ウェザリンはぷんぷんとおこっていました。
「おさかながたべたいのにいい……!!!」
まわりのみんなはこまっています。なぜなら お昼のウェザリンは 「夜はお肉が食べたいな」と言っていたのですから……。
![落ち着いたウェザリンがまちを見渡すと、木が倒れ川が氾濫し、荒れ果てたみらいたうんが広がっている。](/app/sdgs/img/story/8/story2.jpg?1664433374)
ウェザリンの いかりは 大ばくはつ。あっという間に 外はまっくらになり ザーザーぶりの大雨に。風はゴーゴーふきあれてまるで台風のよう。
なんとかウェザリンがおちつきをとりもどしたころ 、
「みらいたうんを見てごらん」。
なかまたちは 声をかけました。
……ウェザリンの目の前に広がっていたのは 木がたおれ 川からは水があふれ あれはてたみらいたうんでした。
ウェザリンは「ぼくはまたこんなことを……」とびっくり、とてもかなしいきもちになりました。
![落ち込むウェザリンに、なかまたちが対策を打ってきたことやこの天気を利用していることを伝え慰めている。](/app/sdgs/img/story/8/story3.jpg?1664433374)
おちこむウェザリンに なかまたちが つぎつぎに声をかけました。
「ウェザリン、おちこまないで! どんなに強い雨と風でも みらいたうんはだいじょうぶだよ。こんな時のために しっかりかんがえてあるんだから」
「そうだよ、エネビーンズや インフィーたちが 雨や風をエネルギーにかえて、くらしにやく立てているんだよ!」
「これまでも、みんなで力を合わせてのりこえてきたんだよ」
![みんなのおかげで前向きになり笑顔になったウェザリンと、虹がかかり秋晴れになったみらいたうん。](/app/sdgs/img/story/8/story4.jpg?1664433374)
「そうだったんだ……。みんな 本当に ありがとう!」
ウェザリンは にっこりえがおに。
「みんなの力をかりて これからは 少しずつきもちをコントロールしていけるといいな」
そんなふうに考えながら ウェザリンが空を見上げると たいようと青空が。
すっきりとした「秋晴れ(あきばれ)」がみらいたうんのみんなを つつみました。